EC-CUBE(イーシーキューブ)の月額料金は?特徴を紹介

EC-CUBE(イーシーキューブ)は、国内で多く利用されている業界最大手のECサイト構築システム(ECパッケージ)です。その導入を検討する際に気になるのが、月額料金です。

本記事では、EC-CUBEのダウンロード版とクラウド版(ec-cube.co)それぞれの料金プランと特徴に加え、ECサイト運営に関わるその他の費用について、初心者の方にも分かりやすくご紹介します。

EC-CUBEを導入した際の総額費用を把握し、予算計画に役立てましょう。

EC-CUBEの機能についてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

EC-CUBEの料金体系とは?

EC-CUBEは、ダウンロード版とクラウド版(ec-cube.co)の2種類があります。

ダウンロード版は、無料でインストールができますが、別途サーバー代などがかかります。

クラウド版(ec-cube.coは、初期費用と月額費用が必要です。それぞれの費用は利用するプランによって異なります。

ダウンロード版とクラウド版(ec-cube.co)のどちらが適しているかは、利用状況によって異なります。ダウンロード版は、初期費用を抑えたい場合や、カスタマイズ性を重視する場合に適しています。クラウド版は、運用管理を簡略化したい場合などに適しています。

ダウンロード版の費用について詳しく解説

EC-CUBEのダウンロード版には、GPLライセンスと商用ライセンスの2種類があります。

GPLライセンスは無料のオープンソースライセンスで、商用利用も可能です。

商用ライセンスは有料ですが、自社のアプリケーションをオープンソースにする必要はありません。

※サポートサービスではありません。

ダウンロード版の費用については、上記を参考に、ご自身のニーズに合ったライセンスを選択してください。

ダウンロードや詳細はこちら 
公式サイト https://www.ec-cube.net/download/

GPLライセンスの特徴と料金について

GPLライセンスは、オープンソースソフトウェアによく用いられるライセンスです。このライセンスの下で配布されるソフトウェアは、誰でも無料で使用、複製、改変、再配布することができます。商用利用も可能です。

GPLライセンスの大きな特徴として、派生作品もGPLライセンスで公開する必要があるという点が挙げられます。つまり、GPLライセンスで公開されたソフトウェアを改変して新しいソフトウェアを作成した場合、その新しいソフトウェアもGPLライセンスで公開しなければなりません。

この特徴のため、GPLライセンスは商用ソフトウェアには不向きとされることもあります。しかし、オープンソースソフトウェアの開発や普及には大きく貢献しており、多くの開発者がGPLライセンスを選択しています。

EC-CUBEもGPLライセンスで公開されているソフトウェアです。そのため、EC-CUBEをダウンロードして利用するのに料金はかかりません。ただし、商用利用する場合は、GPLライセンスの条件を遵守する必要があります。

EC-CUBE GPLライセンスについて
https://www.ec-cube.net/license

商用ライセンスの価格設定と利点

EC-CUBE を本格的に運用する場合は、商用ライセンスの購入が必須です。商用ライセンスは、1サイト 264,000円(税込)の費用がかかります。

EC-CUBE商用ライセンスは、GPLライセンスに準拠したくない方向けのライセンスです。EC-CUBE商用ライセンスを購入すると、商用ライセンスの範囲で、アプリケーションをオープンソースにする必要はありません。

必要か不要かはGPLライセンスを理解の上、自社で判断する必要があります。

EC-CUBE 商用ライセンスについて
https://www.ec-cube.net/license

クラウド版(ec-cube.co)の料金プラン

EC-CUBEクラウド版(ec-cube.co)では、LiteプランとStandardプランの2つの料金プランが用意されています。

Liteプランは月額6,800円〜で利用できるベーシックなプランです。

Standardプランは初期費用70,000円、月額49,800円〜84,800円で利用できる充実したプランです。

それぞれのプランの詳細については、以下の通りです。

クラウド版(ec-cube.co)のLiteプランの料金と機能

Liteプランの料金は月額6,800円〜で、初期費用は無料です。このプランには、

  • 商品登録点数無制限
  • 管理者アカウント数無制限
  • 独自ドメイン設定
  • SSL提供
  • セキュリティパッチの適応
  • サーバーメンテナンス
  • プラグイン/デザインテンプレートの使用
  • オリジナルデザインの適用
  • オリジナルページの新規作成

が含まれています。

Liteプランは、まずはスモールスタートをご検討の方、ECサイトを立ち上げたいと考えているがどれぐらい売上が上がるかわからない、高度な機能は売上が上がってきた時点で実施予定など、試行錯誤を重ねECサイトの立ち上げをご検討中の方向けのプランです。

クラウド版(ec-cube.co)のStandardプランの価格と特典

Standardプランは、初期費用70,000円、月額49,800円〜84,800円で利用できます。

このプランでは、Liteプランにはない下記の機能が利用できます。

  • カスタマイズディレクトリ
  • テンプレートディレクトリ
  • Git・編集履歴機能
  • ステージング環境
  • エラーログの取得

Standardプランは、制作会社や開発会社と共に運用を予定されている方向けのプランです。プラグインでは実現できない独自カスタマイズも対応可能で、開発やカスタマイズに欠かせないGitでのバージョン管理やステージング(テスト)環境も提供しています。

EC-CUBEを利用したネットショップの運営にかかる費用は?

EC-CUBEの運用にかかる主な費用は、サーバー料金、ドメイン料金、プラグイン料金、決済手数料の4つです。

これらの費用に加えて、ECサイト構築には、デザインや開発の費用もかかります。費用は、ECサイトの規模や機能によって異なります。

次のセクションから詳しく解説していきます。

サーバー料金の考え方と節約術

ECサイト運営におけるサーバー料金は、重要なコスト要素です。サーバー料金は、初期費用と月額費用から構成されます。初期費用はサーバーの購入またはレンタル費用、設定費用などです。月額費用はサーバーの利用料、保守費用、セキュリティ対策費用などです。

サーバー料金を節約するための方法は、レンタルサーバーやクラウドサーバーの利用、VPSの利用、サーバーのスペックの最適化、サーバーの保守管理の自社実行などがあります。

※安すぎるサーバーでは機能に制限があったりするため、デフォルトでの使用では問題なくてもカスタマイズなどでSSHが利用できないなど問題になる場合もあるので要注意です。

ドメイン料金の見積もり方法と注意点

ドメインとは、インターネット上の住所のようなもので、ウェブサイトにアクセスするための重要な要素です。ECサイトを構築する際には、独自ドメインを取得する必要があります。

ドメイン料金は、ドメインの種類や取得期間によって異なります。一般的なドメインの種類と取得期間による料金の目安は以下のとおりです。

  • .com:約1,000円~2,000円/年
  • .jp:約2,000円~5,000円/年
  • .net:約1,000円~2,000円/年

ドメインの取得期間が長くなればなるほど、料金は安くなります。また、ドメインレジストラによって料金が異なるため、複数のドメインレジストラを比較して検討することをおすすめします。

ドメインを取得する際には、以下の点に注意する必要があります。

  • ドメイン名は慎重に選択する:
    ドメイン名は一度取得すると変更が難しいため、慎重に選択する必要があります。ブランド名やサービス名など、覚えやすく関連性の高いドメイン名を選択することをおすすめします。
  • ドメインの取得期間を検討する:
    ドメインの取得期間は、1年から10年まで選択することができます。取得期間が長くなればなるほど料金が安くなりますが、不要になった場合に返金されないため、必要に合わせて取得期間を検討しましょう。
  • ドメインの自動更新を設定する:
    ドメインの自動更新を設定しておけば、有効期限が切れる前に自動的に更新されるため、ドメインが失効することを防ぐことができます。

ドメイン料金は、ドメインの種類や取得期間によって異なります。ドメインを取得する際には、ドメイン名、取得期間、自動更新の設定などを慎重に検討することが重要です。

プラグイン料金の支払い方法とおすすめプラグイン

EC-CUBEの機能を拡張するプラグインは、クレジットカード決済またはペイジー決済が利用可能です。

注意事項

  • プラグインの利用には、ライセンス料が必要な場合があります。
  • プラグインによっては、動作確認が必要な場合があります。
  • プラグインの導入前に、必ず利用規約を確認してください。

おすすめプラグインは以下のとおりです。

  • 商品レビュー・評価プラグイン
  • 会員ランクプラグイン
  • ポイントプラグイン
  • SEO対策プラグイン

プラグインの導入によってECサイトの機能を強化し、売上アップを目指しましょう。

決済手数料の仕組みと削減方法

決済手数料はECサイトの運営コストに影響するため、適切な方法で削減することが重要です。

決済手段ごとに異なる手数料率が設定されているため、手数料率の低い決済手段を選択したり、決済代行会社を変更したりすることで、決済手数料を削減することができます。

また、高額決済の場合は銀行振込を利用したり、ポイント還元を利用したりすることで、さらに手数料を抑えることが可能です。

EC-CUBE運用業務を外注した場合の料金設定

EC-CUBE を運用する上で発生する業務の一部を外注することを検討している場合、料金体系を把握しておくことが重要です。

基本的な外注料金は、業務内容や規模によって異なりますが、通常は以下のような体系となっています。

  • 月額定額制
  • 従量課金制
  • 成果報酬制

各料金体系にはそれぞれメリットとデメリットがあり、最適なものは業務内容や予算によって異なります。

外注業務ごとの費用目安は以下の通りです。

  • 商品登録:1商品あたり数百円から数千円
  • 受注処理:1件あたり数十円から数百円
  • 顧客対応:1時間あたり数千円から数万円

次のセクションから詳しくみていきましょう。

基本的な外注料金の体系とポイント

EC-CUBE の運用には、様々な業務が発生します。それらを全て自社で対応するのは大変なため、一部を外部に委託するケースも増えています。ここでは、EC-CUBE 運営業務の外注料金体系について、基本的なポイントを紹介します。

<外注料金の体系>

EC-CUBE 運営業務の外注料金は、大きく分けて以下の 2 つの体系があります。

  • 定額制:
    月額や年額で一定の料金を支払う方式です。作業量に関わらず一定の費用がかかるため、予測しやすいのがメリットです。
  • 成果報酬制:
    作業量に応じて料金が発生する方式です。作業が多くなれば費用も増えるため、コストを抑えられる可能性があります。

どちらの体系を選ぶかは、作業内容や予算によって異なります。

<外注業務ごとの費用目安>

 運営業務と各種の費用目安は、以下のようなものがあります。

  • 商品登録・更新:1 商品あたり 100 円~500 円
  • 受注処理・発送:1 件あたり 100 円~300 円
  • 顧客対応:1 件あたり 200 円~500 円
  • 在庫管理:月額 10,000 円~50,000 円
  • マーケティング:月額 30,000 円~100,000 円

※あくまで目安であり、具体的な料金は業者によって異なります。

<比較検討が重要>

EC-CUBE 運営業務の外注を検討する際には、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが重要です。料金だけでなく、実績や対応力なども考慮して、最適な業者を選びましょう。

外注業務ごとの費用目安と比較

外注は、EC-CUBEの運用を効率的に進めるために役立つ選択肢です。しかし、外注には費用がかかるため、費用対効果を検討する必要があります。

外注には、商品登録、受注処理、発送処理など、さまざまな業務があります。それぞれの業務には、それぞれ費用がかかります。

これらの費用を自社で行う場合の費用と比較検討し、最適な運用方法を選択しましょう。

倉庫での保管・管理にかかる費用とメリット

ECサイト運営において、倉庫での保管・管理は重要な要素です。在庫の保管と管理にはコストがかかりますが、メリットも少なくありません。

<倉庫保管・管理にかかる費用>

倉庫保管・管理にかかる費用は、いくつかの要素によって異なります。

  • 倉庫の規模
  • 倉庫の場所
  • 保管する商品の種類
  • 保管期間

一般的に、倉庫保管・管理にかかる費用は、1平方メートルあたり月額1,000円から5,000円程度です。

<倉庫保管・管理のメリット>

倉庫保管・管理には、以下のようなメリットがあります。

  • 在庫管理の効率化
  • 商品の品質維持
  • 配送コストの削減
  • リスク管理

倉庫保管・管理はコストがかかりますが、メリットも少なくありません。ECサイト運営において、倉庫の活用を検討する価値は十分にあります。

ささげ業務の価格設定と効果

ささげ業務とは、商品を倉庫から直接発送するのではなく、外部の倉庫に一時的に保管し、注文が入った場合に倉庫から直接顧客に発送する業務のことです。この業務は、在庫管理や配送業務の効率化を図ることができるため、多くのEC事業者にとって有効な手段となっています。

ささげ業務の価格設定は、主に以下の要素によって異なります。

  • 商品の種類:商品の種類によって、保管に必要な設備や人件費が異なるため、価格に影響します。
  • 商品の数量:保管する商品の数量が多ければ多いほど、価格が高くなります。
  • 保管期間:保管期間が長ければ長いほど、価格が高くなります。
  • 倉庫の場所:倉庫の場所によって、人件費や土地代が異なるため、価格に影響します。

ささげ業務を導入することで得られる効果は、以下のようなものがあります。

  • 在庫管理の効率化:
    在庫管理を外部倉庫に委託することで、自社の倉庫管理業務を軽減することができます。
  • 配送業務の効率化:
    倉庫から直接顧客に発送することで、配送にかかる時間とコストを削減することができます。
  • リードタイムの短縮:
    倉庫から直接発送することで、顧客への商品到着までの時間を短縮することができます。
  • 在庫回転率の向上:
    在庫管理の効率化によって、在庫回転率を向上させることができます。

ささげ業務は、EC事業者の在庫管理や配送業務の効率化に大きな効果をもたらすことができます。しかし、価格設定は様々な要素によって異なるため、事業者のニーズに合わせて適切なサービスを選択することが重要です。

まとめ

EC-CUBEの費用は、ダウンロード版、クラウド版(ec-cube.co)、運用コストの3つの側面から検討できます。

ダウンロード版は、無料で利用できるGPLライセンスと、有料で購入する商用ライセンスの2種類があります。GPLライセンスは商用利用が制限されているため、注意が必要です。

クラウド版(ec-cube.co)は、月額課金制のサービスで、必要な機能に応じてプランを選択できます。Liteプランは月額6,800円〜、Standardプランは月額49,800円〜84,800円で利用できます。

運用には、サーバー、ドメイン、プラグイン、決済手数料など、さまざまなコストがかかります。自社の運用内容を明確にした上で、最適なプランやサービスを選択することが重要です。

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